何でもアリ世界でオペレッタの楽しみを満喫
オペレッタにアンハッピーエンディングを導入したレハールの代表作。笑いと涙、甘さ、軽快さと重厚さが取り混ぜられていて、味わいの多様性は「メリー・ウィドー」を上回る。題材は当時流行の東洋モノである。映画仕立てなだけに、主役となる中国の王子・王女をドイツ人歌手に異様なメイクで歌わせているのがまず失笑もの。ただ、この中国(映画では架空の国名)は何だかタイとごっちゃになっているみたいだし、中国人同士でもドイツ語で会話しているし、段々ま、いいかという感じになってくる。そもそも、終始皆が大声あげて歌っている世界。オペラ映画における「お約束」は、どこまで許されるかということを考えさせられた。何より、ダグマール・コラーの中国人メイクは可愛い。 ルネ・コロはメイクはともかく歌はさすがで、中国人役なのに青い瞳を光らせながら迫力ある演技も見せる。相手役のビルギット・ピッチュ=サラータがまた出色で、少しとうのたったお嬢様という風に役柄をずらしたのが成功。歌に演技に、実に切ない女心があふれる。オケは雄大に鳴り響き、演出も個性には欠けるが安定している。このオペレッタの再現映像としてはまず上々だ。むずかしい詮索はおいといて、万華鏡のように多彩なオペレッタの楽しみを満喫しましょう。
ニホンモニター・ドリームライフ
レハール : 喜歌劇 「ほほえみの国」全曲 「微笑みの国」ハイライト/オー 「微笑みの国」ハイライト レハール:メリー・ウィドウ
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