日本遠征記 (1) (岩波文庫)



日本遠征記 (1) (岩波文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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ペリーとは。

ねぇ〜、OH買ってくださ〜い。え、買ってしてくださいよぅ。
ねぇ〜。もぅ。OHねえ〜、いいじゃないよぅ〜
減るもんじゃなしぃ〜。

いいじゃなーい、買ってぇ〜。
買ってくれば、済むのです。
見習うべき外交の手本にしてその限界なのだろうか

 ペリーの艦隊は、大西洋を越え喜望峰を廻り長い行程を経て日本へやってきます。遠征記の前半は、その、日本へたどり着くまでの航海記で、当時の「世界史」がいっぺんに同時に進行していたさまを輪切りにして垣間見せてくれます。それだけの手間ヒマをかけた遠征隊は、さすがに日本の気候、風土、地理、さらには産業、歴史などについてまで、かなり詳しく下調べもし、相応の人材を揃えたうえで満を持して日本にやってきたようです。日本の事情を欧米に詳しく紹介したシーボルトについて、その業績を高く評価しながらも非常に辛辣な批判を下したり、鎖国当時の日本と交流の合ったオランダについてその倫理面をかなり手厳しく批判したりもしています。遠征隊は日本についてかなり冷静で客観的な視点を持っていたようだと感じました。
 ところが後半、いよいよ日本との国交交渉に入ってくると、それまでの客観的な、あるいは傍観者的な立場が姿を消して、アメリカの国益がズイっと押し出されてきます。そこには、相手に大砲を突きつけながら「私は友好的な平和の使者だ。私に逆らうものは平和の敵だ」と迫る、はなはだ身勝手で脅迫的な外交姿勢が慎みもなく露呈されています。これだけの準備を経た充分な資質の使節にして、結局はこんな無自覚なゴリ押ししかありえないのが「外交」というものなのかと溜め息が出ました。

 日本の近代の初めの一歩を振り返りながら、国同士の付き合い方のありようそのものをつくづく嘆き返さずにはいられなくなりました。



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