マルサとは、国税局査察官の通称。税務署調査員の板倉亮子(宮本信子)はやがてマルサとなって、ラブホテルなどを経営する実業家・権藤(山崎努)の脱税を暴くべく暗躍する。 伊丹十三監督の第3作目にして最高傑作の呼び声も高いエンタテインメント快作。オカッパ頭にそばかすと、身なりこそ変だが極上のキャリアウーマンを宮本信子が快演。脱税を暴くマルサのテクニックもウンチク風に描かれていくあたりも、伊丹映画の真骨頂たるものだが、脱税する側の理屈もまた妙に説得力があるのが奥深くてよい。そもそもは『お葬式』で得た利益の半分以上が税金として国に持っていかれたことから、伊丹監督が税に興味を抱いたのが企画の発端とか。キネマ旬報ベスト・テン第1位などその年の映画賞を独占。宮本信子も数々の主演女優賞に輝いた。海外でも高く評価され、実現こそしなかったが、アメリカでリメイクといった企画も持ち上がったほどである。(増當竜也)
買って観るべし!
高校の時にTV放送していたものを斜め観して以来、初めて しっかりと観ました。冒頭を観て、「こんなシーンをTVで 流して大丈夫だったのか」と驚いていたのもつかの間、 次第に画面にグイグイと引き込まれていきました。当時は全く分かっていなかった税や複雑な男女の心の機微が 分かる今だからこそ、楽しめたのだと思います。 また、個性的な役者さん達が総出演していたのにも拘らず、 それぞれの持ち味を消さないままで映画全体が纏まりを見せ、 大変緊張感のある作品に仕上がっていたのにも感心しました。 特に山崎努が素晴らしかったです。 メイキングには期待していなかったのですが、こちらも撮影現場を 客観的に面白く見せてくれますので、単品で買う価値はあると 思います。 惜しむらくは、岡田茉莉子と山下大介(権藤の息子)の ミスキャストですが、税の知識を教えてくれつつ、十二分に 楽しませてくれたこの映画には、文句無しに星五つを献上します。
濃い役者がいっぱい出てます
この映画を高校生の時にみました(私の観た映画館では同時上映が吉永小百合の映画女優)が、同時上映の映画を目当てに観に行ったので全く期待していなかったのですが、オープニングからすごい衝撃をうけました。劇中に流れる音楽も頭にこびりつき(サントラのCDもこのときに購入して未だに持ってます)、とにかくおもしろくて今までにない発想の映画だと思いました。私は伊丹監督の作品の中で一番この作品が好きです。査察のことなど色々と勉強にもなりました。山崎努や宮本信子、大地康雄などとにかく濃い役者がたくさん出ていているのも魅力ですが、なんと言ってもこの映画の中の津川雅彦はかっこいい!津川さんは伊丹監督によって花開いた役者だと思います。
ジェネオン エンタテインメント
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